高気密高断熱の家を建てる前に確認すべき5項目

「高断熱高気密住宅」この言葉は、最近では当たり前のように謳われるようになりました。

 

しかし、日本で本当に「高気密高断熱」にこだわって家を建てている会社はまだ少ないのが実態です。

 

現行の省エネ基準相当の性能で「高気密高断熱の家」と宣伝しているところも多くあり、施主側が事前に確認しないと後で後悔することになります。

 

 

断熱レベルを明確にしよう

 

「冬の寒さを解消したい」「冷暖房費を抑えたい」など高断熱住宅に求める性能を具体的にするために断熱レベルを明確にしましょう。

 

住まいの断熱性能を客観的に表す基準が「省エネ基準」です。

 

1999年に定められた平成28年省エネ基準等級4の外皮性能を

超える住まいが「高断熱住宅」と定義されています。

 

等級4以上の高断熱住宅には、

・冷暖房効率が良い

・快適な温度を保ちやすい

・健康に良い

・光熱費が安くなる

など数多くのメリットがあります。

 

等級4よりもさらに優れた高断熱な家づくりを目指す場合は、建てたい住まいの「UA値」を工務店などに依頼して事前に算出してもらい断熱性能を確認しましょう。

 

 

施工会社の断熱に関する知識・施工を確認しよう

 

高断熱住宅を実際に施工する会社の実力を見極めることも大切です。

 

下記のようなチェックシートを基にして、営業マンや職人さんの知識・能力を確認しましょう。

回答があいまいだったり、的外れだったりしたら要注意。

逆に、それぞれにきちんと回答してくれる会社なら信頼できます。

 

施工会社の実力をチェック

※以下のチェック項目の条件を全て満たすことが前提となります。

□ 断熱施工・工法についてきちんと説明してくれるか?

□ 住宅の省エネ基準をきちんと理解しているか?

□ 住宅の工法・構造に適した断熱方法を理解しているか?

□ 断熱材の種類、特徴、適した工法を理解しているか?

□ 現場の職人さんが断熱施工を正しく理解しているか?

 

 

断熱工法を検討しよう

 

建てたい家と相性の良い断熱工法を選ぶために断熱工法を検討しましょう。

 

一般的な戸建住宅の断熱工法は充填断熱と外張断熱の2つに大別されます。

 

どちらの断熱工法を選ぶかは家の構造との相性は、もちろんのこと費用対効果などのコスト面も合わせて検討しましょう。

 

 

 

断熱材とコストのバランスを考えよう

 

家を新築する場合、一般的には充填断熱工法に比べて外張断熱工法のほうがコストがかかります。

 

その理由は、使用する断熱材の価格やそれぞれの工賃の違いなどです。

 

一方で、コストばかりを気にして、求める断熱性能が得られないのでは本末転倒になってしまいます。

 

断熱性能とコストのバランスが上手に取れる家づくりを目指しましょう。

 

 

断熱材の厚さと性能の関係

 

断熱材の厚みと断熱性能は密接に関係しており、断熱性能を高めるためには一定量の厚みが必要です。

 

断熱材の性能を表す数値には「熱伝導率」と「熱抵抗値」がありますが「熱伝導率」が単位面積あたりの性能を表すのに対して「熱抵抗値」は厚みを含めた性能を表しています。

 

つまり、実際に製品として流通している断熱材の性能を知るには、この「熱抵抗値」が重要になります。

 

「熱抵抗値」が高い断熱材ほど断熱性能が高くなりますので断熱材を選ぶ際には断熱材の厚みと熱抵抗値をチェックしましょう。

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