本当は怖い結露。放っておくと大変なことになります

 

結露は様々な問題の原因になります。

 

皆さんが結露と聞いて思い浮かぶのは、冬場に窓ガラスに水滴がつく、あの現象ではないでしょうか?

 

実は結露には「外部結露」「内部結露」の2種類があります。

 

 

外部結露

窓ガラスに水滴がつく現象は「外部結露」で、十分な換気が行われていない場合、カビやダニを発生させる原因となります。

 

壁紙や内装の見栄えを悪くするだけでなく、ぜんそくやアレルギーの原因にもなり、私たちの健康を害します。

 

内部結露

住宅で注意しなければいけないのは、目に見えない「内部結露」です。

 

「内部結露」の怖さは外から見えないところで、結露が起こり知らぬ間に家の土台や柱などを腐らせるということです。

 

建物断熱性能の低下はもちろん室内に空気が入り込めば、建物自体の強度低下を起こし、地震などのときには建物に大きな被害を及ぼす原因ともなります。

 

 

結露のメカニズムとは?

 

では、なぜ結露が起きるのか、そのメカニズムをお伝えします。

 

例として

室内温度23℃ 湿度50%

室外温度0℃ 湿度100%

の環境で考えます。

 

水分は空気1㎏に含まれる水分量(絶対湿度)が多い場所から少ない場所へ移動します。

 

下記「湿り空気線図」の温度23℃ 湿度50%を見ると室外温度が11℃に下がると湿度が100%となり結露が発生することがわかります。

 

湿り空気線図

 

室内温度23℃の水分含有可能量(約8.3g/㎏)

室外温度0℃の水分含有可能量(約4.0g/㎏)

となるので、壁体内では4.3g/㎏の結露が発生している事がわかります。

 

 

結露対策をしましょう

 

壁体内結露を防止するためには、防湿シートを断熱材内側にし、室内の湿度を壁体内に侵入させない必要があります。

 

つまり、防湿ラインは躯体材内側になります。

 

これは床・天井など外部と接する場所すべてを考える必要があり、それぞれに防湿ラインを決めなくてはいけません。

 

単に防湿フイルムを貼ればよいわけでなく、どのようにすれば「内部結露」を防ぐことができるかを科学的に考え施工する必要があります。

 

安全で健康に害を及ぼさない建物に安心して長く住むためにも、しっかりとした結露対策を行いましょう。

 

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