お金がかからない家とは

いい家づくりとは生活とメンテナンスにお金がかからない家づくり。

もし安く家を建てたとしても、後に多くのお金がかかるのでは結果的に損をすることになる。

本当にお金のかからない家とは、高気密高断熱に優れていて光熱費が安く、メンテナンスにお金がかからない家である。

無駄なお金をつかわなければ、長期的に考えて経済的である。

 

 

家の購入金額だけを考えるのはNG

 

住まいに関するお金というと、どうしても家の購入金額に目がいきがちです。

「あの建売は坪◯十万円」、「あの会社の注文住宅は坪◯十万円」といった坪単価の違いは多くの人にとって気になるところ。

ですが、家を建てる、もしくは購入する際に本当に気に掛けるべきは「住んでからかかる費用」です。

 

「そんなの一緒じゃないの?」と思いがちかもしれませんが、建てる家の断熱性や耐久性などの性能によっては、電気代が月に数万円違うなんてことは当たり前です。

さらに思わぬ修繕が必要になったり、家の建て替えをしなくてはいけないことすらあるのです。

 

家を建てることで家族の幸せが奪われてしまっては家を建てた意味がありません。

ライフプランとファイナンシャルプランの両方をしっかりと考慮して、家を建てることが大切です。

 

 

将来の光熱費は大きく下げられる

 

まず家に関するランニングコストとしてあげられるのが光熱費です。

いい家のポイントは光熱費が低く抑えられているという特徴があります。

 

最近では、車を買う時に購入費だけではなく、燃費のことも考えるのが当たり前のように、家を買う時にも家の燃費という考えがあります。

光熱費がかからない低燃費の家を選ぶことで光熱費は大きく変わります。

 

日本の気候の特徴として、夏は湿気があり蒸し暑く、冬は乾燥して冷えることがあげられます。

屋外の暑い(冷たい)空気が家の中にそのまま入ってきたり、外の熱や空気が窓や壁から家の中まで届くと家の中は暑く(寒く)なり、とても不快になります。

この不快感を無くすために多くの家庭では複数のエアコンや暖房を使います。

 

しかし熱が逃げてしまう家では光熱費はどんどん上がってしまうのです。

逆に低燃費な家であればエアコンや暖房にかかる光熱費を大きく節約できるのです。

 

 

修繕費までしっかりと考える

 

次に、建てる家によって差が出る費用は、家の修繕費です。

塗装が落ちたり、壁が汚れたりというレベルではなく、ひどい場合は壁が腐ったり、家が傾くということが現実に起こっています。

大切なのは長持ちさせる対策がしっかりとされていることです。

 

まず知っておくべきことは建材には「安くて施工しやすい建材」と「安くなく技術もいるが長持ちする建材」があるということです。

 

安物には安い理由があります。

家を安く建てたいのなら、安い建材と短い工期の2要素があれば、もちろん建てることができます。

 

しかし、家の安さにつられて、自分たちの知らないうちに外壁や屋根などの劣化しやすい部分に安い建材が使われて、住み続けるほどに修繕が必要になり、割高になってしまったというのは、よくある話です。

 

太陽の熱や紫外線に耐えられる屋根、風雪に耐えられる外壁、シロアリに負けない材木など重要な箇所には、優れた建材と技術を使うことが大切です。

 

 

日本の住宅寿命は30年

 

家を建てた後にかかる最大の費用は建て替えやリフォーム費です。

 

現在、日本の住宅寿命は30年と言われています。

この数字は世界的にみると驚くほど短いです。

 

イギリスでは80年、アメリカでも55年と日本の2倍近く長持ちます。

洋画でよく中古の家に家族で引っ越す導入が見られるように、家が長持ちするため中古住宅市場も日本と比較して活発です。

 

日本の住宅寿命が短い背景には高度経済成長の中で家を増やすために安い家ばかり建てたり、地震が多いという環境だったりと様々な論があります。

それでも当時の日本人の平均寿命はさして高くなかったため、問題ありませんでした。

 

しかし、医療技術の向上により、日本人の平均寿命は年々伸びています。

現在30代の女性の平均寿命は90歳以上というデータを内閣府が発表しています。

そして、今後も伸び続けていくことが発表されています。

 

つまり、30歳で家を建てると、60歳でもう一度建て替えないといけないという計算になります。

60歳を過ぎてもう一度家を建てる経済的な余裕があるご家庭はどのくらいあるでしょうか。

 

そして、その出費は果たして必要なのでしょうか。

 

現在は建材や建築技術的に必要最低限のメンテナンスを行うだけで70年以上もつ家は建てることは可能です。

本当に必要なもの以外ばかりに高額な費用をかけて30年しか保たない家をつくることほどもったいないことはないのです。

 

 

ライフプランとファイナンシャルプランで賢い選択を

 

家を建てる上で大事なのは「最初にいくらで買ったか」ではなく、「将来かかるお金も含めて、いくら掛かるのか」という視点の切り替えです。

そのためにはどんな人生を歩んでいきたいのか、どんな家庭を築いていきたいのかを考える必要があります。

 

そして、そのために必要なお金はいくらなのかをしっかりと試算する必要があります。

目の前の家のことだけを考えて、家を建ててはいけないのです。ライフプランとファイナンシャルプランはセットで考える必要があります。

 

目先の損得に惑わされるのではなく、長期的に見て、本当にお得な買い物をするために、今一度、なぜ家を建てるのか、いつまでその家に住むのか、その後はどうするかなどを相談できるパートナーをもつことが大事です。

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