気密を高めないといけない5つの理由
快適な住宅をつくるための1つが「気密性」です
気密性とは、簡単に言うと「どれだけ隙間のない家か」ということです。
すき間のある家は温まりにくく、底冷えし、花粉や有害物質が入りこんでいる可能性があります。
皆さんも下記のような場所から建物内に空気や砂ぼこりが入ってくるのを感じたことや見たことがありませんか?
・壁と床の角
・窓の隙間
・浴室やトイレの換気扇
など
建物の気密性がしっかりしていないと外の空気はありとあらゆる場所の隙間から建物内に入ってきてしまいます。
気密性を高める必要がある理由は以下の5つです
・省エネ化と室内温度環境の快適性向上
・有害物質の侵入を防ぐ
・断熱性能の低下を防ぐ
・結露を防ぐ
・計画換気の性能保持
気密性の施工には、通常とは別の専用部材とすき間なく施工を行うための高い技術が必要となります。
気密性を表す数値としては、「隙間相当面積C値」という値があります。
C値は建物の床面積1㎡あたりの隙間面積を表す値で小さいほどに気密性が高いことになります。
外皮熱還流率・耐震性能等は事前に計算値を求めることができますが、気密性は目標値を定めるだけで事前に計算値を求めることができません。
「気密測定」を必ず行いましょう
気密性は「気密測定」という検査方法が確立されていますので、建物完成後必ず検査を実施することが大切です。
ただし検査には専門の業者や機材が必要なため、気密測定を行わない会社もあります。
事前に確認しておかないと測定する場合は追加費用が発生するといわれるかもしれませんので気を付けましょう。
ちなみに現在私たちが手掛けている物件では、建物の大きさ、外形等で違いはありますが、C値0.3~0.6㎠/㎡となっています。
高気密高断熱に力を入れている会社ならば、毎回必ず気密測定を行い、データを蓄積しているはずなので、必ず過去の数値を確認するようにしましょう。